NIWA AKIHITO
Atelier

FEATURE

プランと実際の暮らし方

私たちはご家族が思い描く暮らしのイメージを元にプランを考えていきますが、
実際の暮らしはどのように展開しているのでしょうか。
そこで丹羽自らお宅を訪問。
その後の暮らしぶりを観察しながら、テーマごとにプランを解説してみます。

2023.07.10
第12回
木の家は年月とともに魅力が増していくって、本当なんですよ!

今回の訪問先
志賀町の家

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この家が完成し15年ほどが経ちます。
早いもので、建設当時、まだお子さんだった二人姉妹の内のお一人が、ご結婚されてこの家を巣立たれ、すでに子供さんもいらっしゃるとのこと。
時が経つ速さには驚いてしまいます。
今回、メンテナンスのご相談を頂いて久しぶりにお伺いしたのですが、ご家族も家も、当時とは少しご様子が変わっていて、感慨深いものがありました。

自然乾燥だからこそ、木の良さが生かされるのです!

築15年の年月が経つ「志賀町の家」ですが、久しぶりにお邪魔して玄関を一歩入ると・・・、今でもまだ木のいい香りがします! 

流石は自然乾燥材の家。桧と杉の香りがブレンドされて、とってもいい香りがしています。
さて、部屋の中に入ってみると、柱も梁も色目が少し濃くなっていて、部屋の印象が少し落ち着いた感じになっていました。写真でも分かる通り、表面に艶も出てきているのです。

これは自然の日差しと風の力を借りてゆっくり乾かした「自然乾燥材」ならではの特徴で、木の中に残されている樹脂分によって香りが長期間にわたって持続し、かつ、時間が経つとともに色と艶がよくなってくるのです。
自然乾燥では木に無理な熱を加えたりしていませんので、粘り強くて曲げ強度も高いことが分かっています。本来の木の特徴や木の魅力を十分に活かす乾燥方法なのですよね。

築15年の佇まいは “まだまだこれからが本領発揮” といった感じ。
ますます魅力を増し、そして、必ずご家族を心地よく安全に守っていってくれます。

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