NIWA AKIHITO
Atelier

FEATURE

プランと実際の暮らし方

私たちはご家族が思い描く暮らしのイメージを元にプランを考えていきますが、
実際の暮らしはどのように展開しているのでしょうか。
そこで丹羽自らお宅を訪問。
その後の暮らしぶりを観察しながら、テーマごとにプランを解説してみます。

2020.03.12
第二回
小さな家の“小さな収納”

今回の訪問先
押沢台の家

最初にご紹介するのは「小さな家」の暮らし。ここ押沢台の家の住まい手は親子5人家族。土地のサイズや予算の都合から、できるだけコンパクトにまとめて、質を保ちつつ工事費を押さえたい。ということで延べ面積21.2坪にプランをまとめました。が、しかし、家が小さくて生活が窮屈で不便になったのでは、何のために家を建てるのだかわかりません。ですのでいろいろ工夫が必要なのですが、ここでは「収納」に的を絞って覗いてみましょう。

さてここからは、各部屋のそれぞれの場所に備わっていると便利な収納。名付けて“小さな収納”に的を絞って覗いてみましょう!

クツって意外に沢山あるんですよね!

数えてみると意外に沢山あるのがクツ。スニーカー、サンダル、フォーマルシューズ、長靴・・・。ひとり何種類も持っていますし、子どもが大きくなればなるほど数は増えるもの。ですので、少しゆとりを持って収納量を確保しておきたいですね。

押沢台の家では玄関の壁一面を下駄箱にし、約50足分を確保いたしました。収納量を稼ぐポイントは棚板のピッチを細かく調整できる様にしておく事。棚受け金物を使って2センチピッチで調整が可能なになっていますので、背の低いサンダルから高いブーツに合わせて高さを変えることで、無駄な隙間が空かない様に使われていました。

収納がちゃんとあるとリビングは片付きますヨ!

これはリビングの造り付け収納です。

帰宅して最初にポケットから出したものを置く場所。車のキーとか携帯電話、いつも持ち歩くハンドバックなど。その他に薬箱や工具箱などが収納されています。上の棚には家電機器の取説ファイル。家族の写真アルバム。その他日用雑貨などなど・・・。まん中のカウンタースペースにはコンパクトオーディオやフォトスタンドが飾ってありました。生活の中には書き出してみるときりがないほどの物がいっぱい。それらを一気に整理できる収納があればリビングも片付くはずです。

こちらはキッチンカウンター下のスペースを活かしたブックスタンドです。子ども達の絵本、読みかけの雑誌や新聞など、すぐ近くに整理できる場所があると気軽に手に取りやすいし、自然に片付ける事ができますね。子ども達は思い思いに取り出して絵本を楽しんでくれてるようです。

書斎コーナがあると助かります

こちらはリビングの隅に造り付けた書斎コーナー。ちょうどT君がお父さんに算数を教わっていましたヨ。家族で使うパソコンやプリンターを初め、家庭事務関係のファイルなどが脇の本棚に整理されていました。お庭の緑が目に映るとても明るくって気持ちのいいスペースになりました。

ローコストだけど使いやすい洗面脱衣室

朝おきて顔を洗って歯を磨いたり、髪をセットしてお化粧をする。それから洗濯。お風呂に入るためにここで服を脱いで、上がったらパジャマを着る。洗面脱衣室は小さいけれどもとても多機能な部屋です。ですのでここには多種多様の収納が必要なのです。

棚に家族5人分のパジャマと下着のためのカゴ収納が納められています。お風呂上がりにその場で着替えをピックアップできて便利です。その他、バスタオルやハンドタオル、上の方には洗濯洗剤や掃除用品、シャンプーなどのストック品がカゴに分けて整理されていますね。

下のスペースには脱衣カゴが置かれていました。壁には使ったバスタオルとバスマットを掛けておくハンガーパイプが2段。
(最近、珪藻土の足拭きボードに変えてみたのだとか)

そして洗面器。実はこれ作業用の流しなんです。昔、理科の実験室などで見かけたような気がしませんか?とても安価なのですが使い勝手がけっこう良いのでよく採用致します。底面が平らですし水がたまる面積も大きいので洗濯の下洗いにも大変重宝です。その手前には木で作ったタオル掛けを接着。金属製とちがって木は滑りにくいのでタオルが落ちません。

洗面器の下はあえて扉を付けずにオープンのままにしています。ここにはゴミ箱や体重計。奥の方には掃除用のバケツが置いてありました。密閉されていないので蒸れることも無く、とても清潔な感じに隙間空間が活かされていました。横の引出しには洗面やヘヤーセットで使う小物から歯ブラシのストック。お化粧関係のものなどが、上の方の浅い引出しから下の深い引出しに種分けして整理されています。

洗濯機の上には洗剤用の棚。サッと取れて便利です。天井には仮干し用の竹竿を取付けました。ステンレスパイプとは違って自然素材の暖かい色合いが部屋に馴染んでいますね。

いかがでしたか?
食品室やクローゼットのように、部屋全体が収納になっている「大きな収納」。それから、各場所に必要なものを収納するために備え付けられた「小さな収納」までをご紹介しきましたが、参考になりましたか?ある程度の「断捨離」も必要でしょうけれども、上手く整理できるのであればむやみに捨てる事はありませんね。手持ち品を一度じっくりと見直してみて、何が必要で何がいらないものなのか。そして、それらはどこに収納されていると便利に使えるのかを是非一度、ゆっくり考えてみてください。

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