技術を受け継ぎ続けるためにも・・・

「志段味の家 Ⅱ」の建前が無事完了しました。
 
こうして骨組みが建ち上がると、設計者としては感無量!
住まい手の喜ぶ笑顔に接すると、
“この仕事をしていて良かった“ と、いつもそう思います。
 
そしてさらに今回は嬉しさが倍増でした。
それは、またひとり若い大工が育ったことを確認できたこと。
 
日比野くんは27歳。
大工育成塾の塾生として江口材木店さんに入り、
日置大工のもとで仕事を学んできました。
 

そして7年が経ち、
8年目にしていよいよ一軒の家の墨付けを任されるまでになりました。
 
職人の若い後継者不足が深刻な中にあって、
こうして若手の育成に尽力いただいたことに感謝するばかりです。
 
今や 「家づくり」 も産業となってずいぶん工業化が進んだとは言え、
やはり、それを現場で支えているのは職人です。
 
彼らがいてくれなければ、ものづくりはできませんし、
直しながら住み続けることもできません。
 
そんな職人を絶やさないためにも、
「職人がつくる木の家」を設計し続けていきたいと思いますし、
そんな「木の家」を求めてくださる住まい手には心から感謝しています。

akihito
 

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