木組みベッドを開発!

丹羽アトリエの住まいづくりで大切にしていることをベッドに詰め込みました!!
名付けて“木組みベッド”
そのままですね(笑)

開発のきっかけは住まい手からのご要望なのですが、
実はかねてより・・・
天然乾燥された国産杉を使ったベッドがあったらいいのに!
住まい手自身がベッドを半分DIYで作れないか!?
造ること、組み立てることも愉しめる家具があってもいいんじゃないか!!
構法の確かさや素材の良さ、職人の技術を広く知ってもらいたい!!
そんな想いが重なって、木組みベッドを開発することとなりました◎

ベッドと言えど、構法や素材、造り手は丹羽アトリエとつくる家の縮小版!!
見た目はシンプルですが、お伝えしたいことがたっくさん詰まっています。

まずは【構法】
日本の伝統的構法である「木組み」の技術を使い、金物は使わず木と木を組むようにしてフレームをつくっています。
具体的には『鼻栓』という仕口でして、側板に『長ホゾ』を差し込み、それが抜けないようにカシの木でつくった『込栓』を打ち込んで固定します。
そうすることで、金物や接着剤に頼らない、丈夫で高耐久なベッドができるんです!
そして、いずれ分解し持ち運ぶこと容易です。
(将来結婚して新居へ持っていくとか・・・)

 
次に、【素材】
ベッドのフレームとすのこ板は天然乾燥された静岡県の天竜杉を使っています。
やはり天然乾燥材は自然の力で乾燥させるので、しっかり油分が残っており、色ツヤが良く、本当に香りがいいんです!
また、経年変化も綺麗で、20年後、30年後、深みとツヤが増していった風合いも愉しみの一つです。(革製品の経年変化を楽しむみたいに!)
そして、
もちろん、産直材です!! 
どうして産直が良いのかというと・・・
良質な木材が適正価格で手に入り、山側の視点で目的に沿った木材を見極めてくれること。
直接つながることで山への還元率が上がること。
“業者とお客さん”の関係を越えて、“造り手と使い手”という同じ方向を見たチームで進めることがものづくりの基本なのだと思います◎

最後に【造り手】
今回製作してくれた大工さんは杉江建築の杉江棟梁と啓志くん。
丁寧にメンテナンスされた手道具を使って加工をしてくれました。
手で撫でたくような仕上がりです!
組み立てをしていて気がついたのですが、すのこ板を貼った時に綺麗に見えるようにすのこ板の順番や貼る方向を決めてくれていました。
“腕のいい大工さん”は技術に加えて気遣いができるのだと、改めて感心しました◎

 
早速、第一号は東浦の家Ⅱへ納品させて頂きました♪
今後、ご要望があればどんどん造っていこうと思います!
価格や納期についてのお問い合わせもお待ちしております。

ちなみに早速丹羽も自分で愉しそうに造っていました。
keishiro

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