春奈の現場ルポ その12(小舞掻き)

大工さんの貫仕舞いが終わると、
土壁を付けるための下地になる竹を格子状に編んでいきます。
この作業を「小舞を掻く(かく)」と言います。
地方によっては「えつりを掻く」と言ったりもするんですよ。
 
名称も様々、小舞の掻き方も基本を元に
職人さん達それぞれに工夫しながら編んでいる人が多いです。
 

 
 

 
まず縦の竹を貫に編み付けていきます。
次に力骨(ちからぼね)となる「間度し竹」を、
壁の上端・下端、そして貫と貫の間に入れます。
 
 
間度し竹は柱に穴を開け、少し先を尖らせた竹をしならせながら入れます。
 

 
 

 
 
これを縦の竹と編む事で、さらにしっかりとした小舞になります。
 

 
 
次に横の竹を入れながら、細かい格子状に編んでいきます。
 

 
 

 
 
この小舞を掻いた状態が見られるのはほんのわずかな期間です。
 

 
綺麗ですよね。小舞から差す太陽の陽射しはとっても柔らかく感じるんですよ。
大きい竹かごの中に居るみたいな感じです。
いつも隠れてしまうのがもったいないな〜と思っています。
 
 
外観はこんな表情になりました!!
  

 

 
 
本当に少しの間しか見れないので、現場に足を運んで
ぜひ見て、体感してほしいです!!
 
 
haruna 

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