ここ長野県伊那市は、都会からの移住者(Iターン)の方が案外多いようですが、この「伊那の家」の施工をしてくれている大工さんも名古屋からの移住者。
学生生活をこの信州の地で過ごし、この地が気に入って、ここで暮らすことを決められたのだとか。
空気は清々しくて綺麗だし風光明美。野菜に果物などの美味しい食べ物も豊富。
気候は、冬が少し冷えますが雪は少なく、夏も朝晩はグッと涼しくて過ごしやすい。
確かに良いところです!
改めて、施主が ”終の住処の地” ををここに選ばれたことに頷けます。
ちょっと羨ましいかも・・・。

建前は少人数で、ゆっくり、ゆっくりと。
これは、ここ信州のリズムなのかな?
あたりは静かだし、カッコウは鳴いてるし、なんだかいつもの慌ただしい雰囲気の建前とは違って、ほのぼのとした時間をリラックスして過ごしました。

建前の後、しばらくすると土壁塗りの工程に入ります。
敷地の一画には荒土がシートの下に寝かせてありました。
こうして土を寝かすことで、すき込んだ藁が土の中のバクテリアによって分解され、リグニンと繊維に別れてより丈夫な土が出来上がります。

これは2階の書斎窓からの景色。南アルプスの山々が一望できます。
完成後の建物をシミュレーションしながら、現場の中を行ったり来たり。
今から完成がとても待ち遠しいです。
akihito