NIWA AKIHITO
Atelier

愛知県大口町に建つ、延べ２１坪の木組み土壁の家です。
住まい手はご夫婦と長男の３人。もうすぐ二人目のお子さんをご出産の予定です。
この家はご主人の実家の庭先、１０m×９mの３０坪弱のスペースに建てられました。
この計画の課題の一つは、母屋をできる限り日陰にしないようにすること。そこで、屋根を北側に向けて折り曲げるように勾配を付け、南の陽を遮らないようにしました。
そのことがこの建物の形の特徴付けとなると同時に、リビング空間の形の特徴にもなっています。
玄関前のポーチ空間はサービスヤード的な用途も兼ねています。ここに趣味のクロスバイクやサーフィングッズの為の外物置きを設けます。また、共働きの住まい手の必須、物干スペースとしても、ここを活用することにしました。
内部はコンパクトながらも窮屈感の無いよう、リビングとダイニング、キッチンを一体の空間としました。またリビングは吹抜けになっていますので、高さ方向の開放感もあります。
階段下の一角には掘りごたつの書斎スペース。キッチンの後には食品室もあります。
階段を上がって二階には寝室と子供室。その奥には両室から入ることができるウォークインクローゼットがあります。
２１坪というコンパクトながらも内容は充実。愉しく、暮らし易い、とても使い勝手の良い家ができました。