
秋葉町の家
質素=簡素でつつましい家
- [所在地] 愛知県瀬戸市
- [工事種別] 新築
- [構造・規模] 木造 2階建て
- [家族構成] 夫婦+子供1人
- [竣工日] 2006年2月

施主のUさんからは、土地を探す段階からご相談を頂いていました。
名古屋から少々離れても良いが、できるだけ駅に近い土地をということで、土岐、多治見、春日井、瀬戸と廻り、ここ瀬戸市の小高い場所の土地に決められました。
土地の広さは約100坪。そこに、1・2階を大屋根ですっぽりと包んだ家を計画しました。
『余分なものは一切持たないようにしています。』
その言葉の通り、今のお住まいである社宅はきれいに片付き、その徹底ぶりを伺い知ることが出来ます。
自分達の生活に必要なものは何かを見極めること。それはコンパクトに住まう為に必要なこと。施主のUさんは特に苦もなくそれを実行されています。
そのことは、私達の設計の過程でもとても重要です。
「今は一つで足りているけど、あるとたすかるかなぁー。」の2階のトイレに始まり、「玄関の来客時用に」と加える照明器具や、「今は必要ではないけれど、ひょっとしてほしくなった時のため」のエアコン用のコンセント。こうして、「一応付けておこう」で増えたものを数え上げると、結構な金額になる場合もあります。
この家では、そういった贅肉のようなものを徹底的に排除し、間取りも設備もシンプルなものにすることが出来ました。
『質素 = 簡素でつつましい家』。そんな家をめざして。
外観
リビング・ダイニング
外観
『やきものの町』の面影が残る高台を上りきったところに秋葉町の家はあります。
玄関
食品室
リビング・ダイニング、キッチン
キッチンよりリビングダイニングを望む
お隣の神社に植えられている桜が、コーナー窓を埋め尽くし、春には見事な花を咲かせます。
オーダーキッチン
奥さんの細かなご希望を盛り込んだ、オーダーカウンターキッチンです。
キッチン収納
大きなお皿を収納するために、一列を幅広の引出しとしました。
調味料用収納
包丁・まな板収納
シンク下のオープンスペースを利用して、スライド式の包丁・まな板収納としました。使用するときは、このように引き出されます。
オープン型引出し
食器乾燥用のラック、普段よく使うボールなどを収納するための引出しです。 完全に乾ききっていなくても収納できるように、オープン型としました。
脱衣室
浴室
便所
書斎
子供室
主寝室
ダイニングセット
ダイニングテーブルにはナラ、椅子にはナラとアサダ(背もたれ格子部分)を使用しています。椅子の座面には、木をお尻の形に合わせて彫り込む『ざぐり』という仕事が施されています。 仕上げには自然オイルと密ろうワックスを使っています。
スケッチ&模型
和室
リビング・ダイニング
模型
プラン
1階 平面図
