たくさんの書籍とレコードコレクションと!!
犬山の家
- [竣工日] 2016年1月
- [坪数] 51.4坪
- [構造・規模] 木造 2階建て
- [家族構成] 夫婦+子供1人
- [工事種別] 新築
- [所在地] 愛知県犬山市
この家は犬山市に建つ二階建ての木組み土壁の家です。
住まい手はご夫婦と、この設計中に誕生したお嬢さんの三人。
施主Hさんとのご縁は『柏森の家』の住まい手から繋がりました。
長男S君の小学校時代の恩師。担任として家庭訪問で訪れた『柏森の家』の木の香りがとても印象的だったのだそうです。
それから数年が経って家づくりを具体的に考え始めたとき、
“あの素敵な木の香りのする家を建てよう!” と思い立たれました。また、太くてがっしりした骨組みの民家に憧れておられた奥様にも、木組みの家の魅力をご理解いただくことができ、設計をさせて頂くこととなりました。
プランニングの上の一番の課題は、驚くほど沢山の書籍とレコード盤の収納をどうするかということ。この機会にある程度は整理して処分するとしても、やはり大切にしまっておきたいもの。あるいは、身近に置いていつでも楽しめるようにしておきたいものなどがとても沢山あります。
そこで、それぞれの場所毎に必要な収納を確保する他、リビングの裏手にライブラリーを。そして、書斎の上に小屋裏収蔵室を設けることにしました。
1階南の庭に面してダイニングキッチン。家の中央にはリビング。ここはオーディオを置いて音楽を楽しむ部屋でもあります。そしてリビングとは襖越しに繋がる畳の間。
一階西奥には水回りをまとめ、そこから二階のプライベートスペースに繋がります。
二階に上がった踊り場に物干と裁縫のためのユーテリティーを設けました。雨が降っても大丈夫。花粉の季節でも安心です。
ウオークインクローゼットを挟んで南側に子供室。将来二部屋に仕切ることもできるようしました。そして北側は主寝室です。
ウオークインクローゼット突き当たりの戸を開けると、ここからも収蔵室に繋がります。
大切にしたいものが沢山あります。しかし、それらを上手く整理することができなければ生活が埋もれてしまいます。最近、“ 断捨離 ” と言う言葉をよく耳にしますが、もう一方で “ ものを活かす収納 ” を考えることも大切だと思います。

玄関
土壁でしっとりと落ち着いた雰囲気の玄関。奥の収納は上着が掛けられるようになっています。


リビング
沢山のCDやレコードを、こだわりのオーディオでゆったりと愉しむ事のできるリビング。 設計の段階からオーディオの置く位置も考慮しています。 一部分壁をずらしオーディオを入れ込む事によって、部屋を最大限に活用する事ができます。

リビングから繋がるライブラリー
沢山の書籍やCD、レコードを身近に置いておけるように、リビングのそばにライブラリーを設けました。 ライブラリーの脇には約3帖のこじんまりとした書斎があり、階段で2階の収蔵室へも行く事ができます。

書斎

畳の間

キッチン
住まい手の要望を盛り込んだ、Wood Works GEPPETTO製作のオリジナルキッチンです。

ダイニング
オーディオを愉しむリビングから独立したダイニングとキッチン。 ダイニングは屋根勾配を利用し天井が高く、庭も見渡せる気持ちのいい空間です。壁を漆喰で仕上げる事で、明るく清潔感のある印象になります。

洗面・脱衣室

浴室
床と腰壁は十和田石、壁と天井はサワラで仕上げています。

ユーティリティー
2階にあがった一角に、物干しや裁縫などの家事を行うユーティリティーを設けました。 物干室があると、雨の日や花粉の季節にも安心して洗濯物を干す事が出来ます。

個室

子供室

クローゼット
個室と子供室に挟まれたクローゼット。突き当たりの戸を開けると、収蔵室に繋がります。

収蔵室
小屋裏空間を利用して大容量の収蔵室を設けました。 身近に置いておきたい物は1階のライブラリーに、大切にしまっておきたい物をこの収蔵室に収納します。 収蔵室を通って、1階と2階を行き来することもできます。
プラン

模型

スケッチ

1階間取り図
