気候風土に適応する家
北名古屋の家
- [竣工日] 2024年12月
- [坪数] 28.6坪
- [所在地] 愛知県北名古屋市
- [工事種別] 新築
- [構造・規模] 木造二階建て
- [家族構成] 夫婦 + 子供2人
名古屋市のすぐ北に隣接する北名古屋市に建つ、28.6坪の木組み土壁の家です。住まい手はご夫婦と二人のお子さんの四人家族です。ご実家の敷地内にある離れを解体して、若世帯の新しい住まいをつくりました。
Mさんは『津島の家』の住まい手のお知り合い。まだ建築途中だった津島の家の現場をご覧になり、その丈夫そうで、かつ格好良い木組みの骨組みの魅力に関心を持たれました。また、仕上げ前の壁の中や床下のつくりにも納得され、「自分の求める家はこれだ!」と確信して頂けたとのこと。
“ 家族の気配が感じられる間取りに! ”とのご希望から、吹き抜けリビングを中心に各部屋が繋がる一体空間に。それを大屋根でスッポリと包み込見ました。将来の老後を見据えて寝室は一階に設け、二階は書斎と子供室、小屋裏収納としました。
2025年から、一般住宅も新たな省エネ基準への適合が義務付けられています。これは「電気やガスなどの使用エネルギー量の制限」と「建物全体の断熱性能アップ」を求めるものですが、その他に、「地域ごとの気候風土に適応した家」も適合となります。
深い軒や窓の配置の工夫によって日差しや風通しをコントロールしたり、地域の木材を大工の伝統技術でつくることで、環境や技術継承に貢献する。あるいは、地域の植生や景観への配慮をすること。はたまた、よしずや簾などを活用するなどの、住まい方までも視野に入れた、本来の環境に優しい暮らしができる住宅を推奨するものです。
断熱性能も大事な要素ですが、しかし、家づくりにはそれ以外にも大切な要素や視点は沢山あります。永い時間軸の中で、その地域の気候風土に馴染みながら、四季折々を快適に安全に、かつ省エネに暮らせる家。それが目指すべき家だと思うのです。
もちろんこの家は「気候風土適応住宅」に適合する住宅です!
外観
屋根は愛知県西三河地方で生産されている三州瓦(いぶし瓦)で葺き、外壁は煤を落とした焼杉板(黒潮)を張りました。
外観
正面からは平屋建てのように見えますが、屋根勾配なりに高くなった部分には2階があります。下屋は玄関ポーチと物干しスペースになっています。
目隠し縦ルーバー
風を通しながら程よく視線を遮るように計画したルーバーがこの建物のデザイン要素になっています。
アプローチ
奥行きのあるアプローチはお庭の景観を愉しめる小径になっています。
お庭
子どもたちが走り回って遊べるようにと、芝生のお庭をつくられました。奥には家庭菜園があります。
ポーチ
左手は玄関戸、右手の小さい戸は物干しスペースへと繋がっています。
玄関
たっぷりと収納ができるように上下で下駄箱をつくり込みました。
リビング
ハイサイドライトから朝陽が入り、気持ちの良い朝を過ごすことができます。日中も安定した天空光が入ることで明るいリビングになります。
リビング
この場が家の中心。家族の気配を感じつつも、それぞれに居場所があります。
ダイニング・キッチン
リビング・ダイニング・キッチンは一体の空間ですが、程よくエリアを分けるため、格子や天井高さ、棚の高さなどを丁寧に計画しました。
ダイニング
こぢんまりと囲われ、落ち着いた雰囲気のダイニング。
キッチンからダイニングをみる
キッチンとダイニングは直列で繋がっています。振り返るとパントリーに繋がります。
キッチン(流し台)
使い勝手に合わせて設計するキッチンはステンレストップも全てオリジナルで製作しています。壁面は白い板金を貼っていますので磁石がつきます。
キッチン(食器棚)
色斑のある青いタイルは住まい手が選ばれました。クリで製作した食器棚とよく似合っています。
吹き抜け
ギャラリー
屋根がやや低い場所を活用して家族みんなの書斎(ギャラリー)をつくりました。
子供室
壁にモノを掛けたり、貼ったり、気兼ねなく使えるように杉板を貼りました。
主寝室
各自の体温によって温度調整できるように、枕元に小さい窓を2つ配置しました。
物干しスペース
物干しスペースをつくることで、急な雨でも心配不要です。
ファミリークローゼット
全て造り込むのではなく、既製品の収納アイテムを活用しながら収納計画をしました。
パントリー
既にお持ちの収納棚を取り入れて収納計画をしました。
洗面コーナー
ケヤキで製作した洗面台。引き出しが一つ組み込んであります。
便所
ペーパーホルダーは手すり兼用です。
脱衣室
右手のドアを出ると物干しスペースに繋がります。
洗濯して、すぐ干せる場所に計画しました。
浴室
ヒバの板を張った浴室です。
小屋裏収納
プラン
スケッチ
一階 間取り図
