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実例集

御供所の家 Ⅱ

明治22年築 リノベーション

  • [所在地] 愛知県丹羽郡
  • [家族構成] 母+夫婦+子供2人
  • [工事種別] リノベーション・耐震改修
  • [構造・規模] 木造2階建て
  • [竣工日] 2016年7月

写真

玄関

玄関の位置は変えずに以前のリフォームで造られた壁・天井・床を取り払い、新しく仕切り直しました。
隠れていた天井板や梁はそのまま見えるように。手を加えて再利用した建具との調子も合っていて、とても素敵な雰囲気の玄関になりました。

改修前



リビング

玄関から続く廊下で左右に部屋が分断され、ダイニング・キッチンとリビングも個々の部屋に仕切られていました。その壁を取り払い広々としたリビング・ダイニングにしました。家族の集まる場所をひとまとめに、自然と家族が集まります。

改修前



ダイニングから見たリビング

改修前



ダイニングとキッチン

ダイニングのテーブルとイスはWood Works GEPPETTO製作の家具です。
使う材料や家具の形、座面の生地など、住まい手と一緒に決めていきました。

書斎コーナー

ダイニングの奥に設けた1.25坪の書斎コーナー。
奥様の作業スペース兼、家族みんなで使うパソコンスペース。奥の窓は以前使っていたものを再利用しました。

キッチン

収納がたっぷり、作業スペースも広々のコの字型キッチン。
丹羽アトリエ×Wood Works GEPPETTO製作のオーダーメイドキッチンです。



主寝室

物置になっていた畳の部屋を夫婦の寝室にしました。明かりはあえて少なく、しっとりと落ち着いた空間に。

書斎

ご主人の書斎。広さは2坪(畳4枚分)です。背面は一面、本棚になっています。
机は以前使っていた物の長さや高さを直して再利用。引出しの収納家具は、古い帳場箪笥をリメイクしたものです。

階段

以前は使われていなかった小屋裏空間に子供部屋を設けるに伴い、階段も新しく設けました。
吹抜け空間では、天井を貼り見えなくなっていた柱や丸太梁を見えるようにしました。



2階子供室

天井板で塞がれてしまっていた『つし』(屋根裏の物置)を子供部屋に。
黒くすすけた柱や梁を見せて、土壁にはお化粧の漆喰を塗り重ねて仕上げました。また、風通しの為に窓も一つ増やすことに。

改修前



洗面・脱衣室

2人並んでも広々と使える洗面台と大きな鏡。洗面器は実験流しを使っています。
家族4人分のタオルや着替え、洗面用具から洗剤まで、必要な物は納まるように収納がたくさんあります。



浴室

ハーフユニットバスを使用。壁と天井には杉板を貼っています。



便所



食品室



クローゼット

家族みんなで使うクローゼット。



納戸



古い水屋箪笥

2階の物置に眠っていた水屋箪笥。手を加えて上部はテレビ台に、下部は書斎コーナーの棚に生まれ変わりました。



テレビ台



書斎コーナーの置き家具

壊れていた格子部分には、他で使われていた古いガラスを入れました。



古い帳場箪笥

下部の引出し部分は書斎棚として活かしました。上部は丹羽アトリエで資料棚として使わせて頂いてます。



ご主人の書斎の置き家具



上半分は資料棚として・・・



和室に使われていた4枚の帯戸

手を加えて、新しい部屋の入口引戸やドアに生まれ変わりました。



引き戸

納戸、クローゼット、洗面・脱衣室の入口に使っています。



ドア

引き戸をドアに造り変え、便所の入口に使っています。

スケッチ


外観

リビング・ダイニング

プラン


1階平面図

2階平面図
現況平面図

リノベーション後平面図

1階平面図

2階平面図

紹介文

明治22年に小牧市内から今の丹羽郡大口町に移築されたという、延べ85坪の伝統構法の家のリノベーションです。
 
古き良き建物が町から突然姿を消して、とても残念な気持ちになったことは有りませんか?
 
古くて寒い・・・とか、
間取りが今の生活に合わなくて不便。
地震で壊れてしまうのではないかと心配!
 
などといった理由から、
“ いっそ、壊して建て直した方が良いのでは・・・? ” 
と考えられるケースはとても多いのだと思います。
 
時代と共に劇的に変化する私達のライフスタイル。今の暮らしに合わなくなってしまった『古い家』。しかし、マイナスなことばかりではなく、きっと『プラスの面』も沢山あるはずです。
先祖から今に繋がる家族の思い出や、使い込まれた味わいと風格。今では再現しにくい伝統の技と美・・・などなど。それらはお金を出して手に入れることができるものでは有りません。
何とか『マイナス面』を解消して、『プラス面』を活かす手立てはないものでしょうか・・・。
 
そんな思いを巡らしているところに、
“ 代々受け継いできたこの家を、この先もずっと住み継いでいきたいんです! ” と、
そんな思いがメールで届きました。
 
この古い民家は、1階が53.5坪、2階は31.7坪(小屋裏収納空間)。やや大きめでどっしりとした構えには風格が有り、歴史を感じさせる建物です。
この改修の目的は、現代の生活に合う空間に再構築すること。そして、低い耐震性能を改善し、老朽化で痛んだ部分を改修することです。
 
外観は、創建当時の雰囲気にできるだけ戻したいと思います。
そして内部は、東側の三間続きの和室はそのまま残し、中央と西側の部分を耐震補強を兼ねながら、間取りをつくり変えて行きます。
 
これまでの、各室が壁で仕切られた小割りの間取りを改めて、薪ストーブを中心に据えたリビング、ダイニング、書斎コーナー、キッチンが一つの空間として繋がります。
また、全く足りていなかった収納を充実させ、ご主人の書斎をつくり、洗面室や浴室、トイレも明るく暖かい空間につくり変えて行きます。
そして、塞がれて使われていなかった『つし』(屋根裏の物置空間)を子供室として活かします。
曲がりくねった、煤けた丸太の梁が表しになった、ちょっと愉しげな部屋になるはずです。

かつての建築構法は玉石の上に柱を立てる『石端建て』。もちろんこの家もコンクリートの基礎は無く、石の上に建っています。これは大きな地震力を受け流す効果が期待できるとされ、最近、見直す声が高まる構法でもあります。
ただ、一般的な『壁量計算』では、その構造強度を適正に評価できないことが問題でした。
「伝統構法の良さを、是非、数値で明らかにしてみたい!」
そこで今回トライしてみたのが『限界耐力計算法』。
この計算法によれば、“木組み土壁石端建て”の粘り強い特徴をちゃんと評価することができます。
これで自信を持って、伝統構法の建物のリノベーションができます。
 
ここまで約120年もの永い間ご家族の生活を守ってきた建物ですが、新しいエネルギーを吹き込むことで、さらに永く、代々住み継いでいかれる事でしょう。
伝統の技に新たな感性を載せ、古くて新しい家が誕生しました。

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