この家は、知多郡東浦町の古い町並みを見下ろす、眺望の良い高台に建っています。住まい手のご家族は三十代のご夫婦に小学生の女の子と、そして今はもう保育園の年中さんになった男の子の四人家族です。
家造りのきっかけは、二人目の子(祐太朗くん)がお腹にできたとわかった時。「やがて産まれてくるこの子と、親子四人が楽しく、健康的に暮らせる家を造ろう。」と、そう思い立ったそうです。
延べ面積約47坪の木造二階建てのこの家は、一階と二階を小上がりの吹き抜けでつなぎ、間仕切り壁を極力なくした、どこにいても家族の気配が伺える一体空間です。そして、それをゆったりと包み込むように、大きな切り妻の屋根をかけました。
一階はリビング・ダイニングを中心に、台所と畳敷きの小上がりが続き、庭に大きく張り出した杉板のデッキが、部屋の内と外をのびのびとつないでくれています。
斜め天井の二階は、今は広い板の間になっていて、子供達がおもちゃを好きなように広げられる、遊びのスペースになっていますが、将来は成長と共にコーナー分けされたり、あるいは間仕切り壁で仕切られて、だんだん形を変えて行くことでしょう。
「綿やウールの服のように肌にシックリと馴染む、自然素材による心地良い家にしたい。」というご希望により、壁は竹小舞いに土荒壁を付けて左官仕上げとし、床や天井・窓枠から下地材まで、すべて国産の杉や桧を使った、いわゆる新建材などをまったく使わない家です。
骨組みの柱や梁も国産材の杉や桧です。それをボルトなどの金物でつなぐのではなく、伝統的な仕口や継ぎ手によりガッチリと組むことで、木の持つ粘り強い特長を生かした構造です。大工さんの手により、一本一本丁寧に刻み込まれて組まれた木組みは、見た目にもとても力強く、そして何とも手造りの味わいにあふれていて、とても魅力的なものになりました。
完成の日、ポカポカと気持ちの良いデッキにゴロリと寝転がり、ゆっくりと流れる雲を見ていた祐太朗君が、「おかあさん、この家動いてるよ!」って、びっくりした声で話していたのがとても印象的でした。心も身体も健康に育む家であればと思います。
完成して間もなく 完成見学会
を行いました。その様子もご覧ください。 |