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春奈の現場ルポ その15(造作材の加工)

2014-05-23

竹小舞を編んだり、土壁を付けている間、大工さんは...
 
作業場で材料の加工をしています。
 
 
構造材と同様、四国のTSウッドハウスさんから造作材が搬入されました。
 

 

 
材料は杉。
床に使う厚み3㎝の厚板、壁に使う厚み1㎝5㎜の板、
家具に使う板、窓等の開口廻りに使う枠材等です。
 
たくさんあるでしょ?
 
この全ての材料を大工さんは、木目や色といった木の表情(木柄・きがら)や
反り等の木の特徴を見ながら、どの場所にどの様に使うかを決め、
長さを切ったり、決まった厚みに削ったり溝を突いたりしていきます。
 


 
室内の開口廻りに付ける枠の材料(鴨居など)
 
 

 
床と壁の取り合い部に付ける部材(幅木) 
 
マジックでどこに取付ける物か場所や名前が書いてあります。
 
同じ部材でも、同じ木柄の物は1つとしてありません。
良く見える所には木柄の良い物を使ったり、色や木目を揃えたりと、
「 木 」を使う分...「 気 」も使ってるんです!!!
 
 
大工さんは現場での荒壁作業が終わると、
この加工した材料と一緒に現場に入り、いよいよ造作仕事が始まります。
 
 
 
haruna

春奈の現場ルポ その14(大直し)

2014-05-14

竹小舞に両面から塗り付けた荒壁が乾きました。
 

 
 
乾いた様子を近くで見てみると...
 

 
乾燥して荒壁が縮み、柱や梁との間に隙間ができています。
この事を「チリ切れ」と言うんです。 
 
更に壁面全体にもヒビが入っていますが、
この段階で隙間やヒビが入る事は全く問題ありません。
 
ここでしっかりと乾燥・収縮してくれた方が
この後に何回か塗り重ねていく土が引っ張られないので、
最終的に仕上がった段階でのヒビ割れ等が起きにくくなるんです。
 
 
次に「毛伏せ大直し」といって、土に砂と藁スサを混ぜた土を塗っていくのですが、
まず始めにこのチリ切れの隙間に土を押し込んでいきます。
 

 
奥まで土を押し込んでいるのが分かりますか?
この様に隙間をしっかりと埋めてから、壁面全体にも土を塗り重ねて壁の厚みを増していきます。
 

 
こうする事で強度の高い土壁の耐力壁になります。
 
 
丹羽アトリエの家づくりでは、
無垢の木や土などの自然素材の良さを最大限に活かす為にその特徴を理解し、
チリ切れを埋める作業の様に、完成後には見えなくなってしまう部分でも、
更に一手間二手間をかける事によって、家全体の質を高めています。
 
丹羽アトリエや職人さん達の「良い家を造りたい」という
思いや工夫がたくさん詰まってるんですよ。
 
  
 
さて、大直しを終えた所で荒壁の作業は終了し、現場は大工さんへバトンタッチです。
小舞掻きから土壁の作業をしている間、静かだった現場がまた賑やかになりますよ〜!!

  
 
haruna

 

春奈の現場ルポ その13(荒壁付け)

2014-04-25

小舞掻きが終わると、いよいよ土を付けていきます。
 
土壁は最終的に約8cmの厚みになるのですが、
この厚みが一度に出来てしまう訳ではなく、
何回かに分けて厚みを出していきます。
 
まず始めは「荒壁」。
荒壁とは、土壁の工程の中で一番最初に塗り付ける土の事です。
 
荒壁の土は、粘土に水と藁スサ(わらすさ)を混ぜて寝かせた物です。
 

 
寝かせる事で藁が腐って発酵し、繊維質だけになり土には粘りも出てきます。
土だけでは乾くと衝撃が加わった時に砕けてしまいますが、
この藁の繊維と粘りによって割れにくく強度のある土壁になります。
 
この寝かせた土は、独特な匂いがするんです。
良い匂いとは言えませんが...
でもこの匂いがすると、「ちゃんと寝かせてある土なんだな」と思い安心します。
 

 
この荒壁を付ける時、泥を竹に押し付けるようにして塗っていきます。
すると、裏側では...
 
 

 
竹小舞の隙間から むにゅ っと泥がでてきています。
この出てきたのを「へそ」と言います。

 
最後にこの「へそ」を軽くコテで撫でて潰すのですが、その作業のことを
「へそかき」と言うんです。
 


 
この「へそ」と「へそかき」によって竹に泥が絡む事と、
次に塗る裏返しの泥ともよく絡み、
竹小舞を挟んだ表と裏の土をつないで一体にする役割も果たしているんです。
 
 

 
ここまでが土壁の第一段階の作業になります。
外観もまた雰囲気が変わり、土壁の落ち着いた感じになりました。
 

 
 
 
haruna

春奈の現場ルポ その12(小舞掻き)

2014-02-22

大工さんの貫仕舞いが終わると、
土壁を付けるための下地になる竹を格子状に編んでいきます。
この作業を「小舞を掻く(かく)」と言います。
地方によっては「えつりを掻く」と言ったりもするんですよ。
 
名称も様々、小舞の掻き方も基本を元に
職人さん達それぞれに工夫しながら編んでいる人が多いです。
 

 
 

 
まず縦の竹を貫に編み付けていきます。
次に力骨(ちからぼね)となる「間度し竹」を、
壁の上端・下端、そして貫と貫の間に入れます。
 
 
間度し竹は柱に穴を開け、少し先を尖らせた竹をしならせながら入れます。
 

 
 

 
 
これを縦の竹と編む事で、さらにしっかりとした小舞になります。
 

 
 
次に横の竹を入れながら、細かい格子状に編んでいきます。
 

 
 

 
 
この小舞を掻いた状態が見られるのはほんのわずかな期間です。
 

 
綺麗ですよね。小舞から差す太陽の陽射しはとっても柔らかく感じるんですよ。
大きい竹かごの中に居るみたいな感じです。
いつも隠れてしまうのがもったいないな〜と思っています。
 
 
外観はこんな表情になりました!!
  

 

 
 
本当に少しの間しか見れないので、現場に足を運んで
ぜひ見て、体感してほしいです!!
 
 
haruna 

春奈の現場ルポ その11(貫仕舞い)

2014-02-11

大工さんは建前が終わると、次に「貫仕舞い」をしていきます。
 
貫は柱を貫通して水平方向に入っている杉の板材です。
丹羽アトリエでは、21mm × 105mm のやや厚みのある貫にしています。
 

 
貫は竹小舞を固定する為の下地ですが、
実は建物の強度上重要な役割も果たしているんです。
 
上の写真は貫穴に貫を通しただけですが、穴の方が大きいのが分かりますか?
この部分に木で作った楔(くさび)を打ち込んでいきます。
 

 
 

 
 
楔はこんな形になっています。
 

 
貫穴に両側からきっちりと打ち込まれる事で、柱と貫が一体になります。
 

 
こういった柱と貫の交わる部分が1本の柱に約3〜4カ所あります。
 
柱と貫の交わった沢山の接点により、
大きな地震にも耐えられる、とても粘り強い骨組みとなります。
 
そしてこの貫部分に竹を編み、
土壁を塗る事でさらに頑丈な家になるのです。
 
 
次回からは、この土壁について書いていこうと思います。
 
 
haruna

 

春奈の現場ルポ その10(屋根 板金工事)

2014-02-05

屋根に荒野地板を敷いてからは、アスファルトルーフィングという防水シートを敷き、
その上に瓦、又はガルバリウム鋼板で屋根を葺きます。
 
 昔は瓦屋根が多く、湿式工法といって土を沢山屋根にのせて瓦を葺いていましたが、
今は乾式工法といって土は使わずに、
瓦や板金を釘やビスで止めつける工法が主流になっています。
 
「瓦屋根だと重いから地震に弱い」...とよく聞きますが、そうではありません。
確かに屋根が重いと重心が高くなる為、地震による建物への力のかかり方が多少大きくなります。
しかし湿式工法に比べると、土を使わない分軽くなっていますし、
十分な構造計画をすれば、瓦屋根でも全く心配はいりません。
 
 瓦にするか鋼板にするかは好みや予算その他に、
外観のデザインや、内部空間の構成による屋根勾配によっても変わってきます。
板金の場合は勾配が緩くても葺く事ができるので、ゆったりとした流れの屋根もできます。
瓦の場合は4寸勾配以上と決まっているので、屋根が高くなりますが
その分天井の高い吹き抜けや、小屋裏スペースを大きく取る事ができます。
 
この様に色々な点を考慮して、一番最適な物を選んでいます。
 
 

そして現場ですが...
『小針の家 Ⅱ』の屋根は、ガルバリウム鋼板の縦ハゼ葺きです。
  

 
大屋根の上から下までの12m70cmを1枚で葺いていきます。
まず始めに全体の納まりを見ながら割り付けを確認します。
 
葺き始めると、その後の作業は思いの他スピーディーに進められていきました。
 

 

 

 
縁廻り(軒先やケラバ)は手加工で幅を落とし、
その後「つかみ」という道具で、名前のとおり鋼板をつかんで折り曲げていきます。
 

 

 
 

 
 
これで屋根は完成です!!
 
 
haruna

春奈の現場ルポ その9 (建前後 屋根伏せ)

2013-10-08

台風が去って、すごく良い天気です。
まだ日中は暑いですが、ちょっと日陰に入ると涼しく、
日に日に秋らしくなってきました。
 

 
 
垂木を固定してからは、屋根板を貼っていきます。
 

 

 
垂木の上へ一番最初に貼る材料は厚み3㎝の杉の厚板です。
部屋内から見た時の天井板でもあります。
 
屋根の強度を高めるために板材は厚いものを、
釘は長さ10㎝のものを板幅に対して3本ずつ打っています。
 

 
釘を打つといっても、
打つ場所や向きなどちょっとした工夫で仕上がりが違うんですよ。
住まい手さんも、手打ちで打たせてもらう事もできるので、
是非体験していただきたいです!!
 
家を建てる機会は一度あるか無いか。
ましてや屋根にあがる機会も滅多に無いですよね。
私達や職人さんにどんどん言って、家づくりに参加しちゃいましょう♪
 
 
杉の厚板の上には、断熱材を敷いていきます。
今回はポリスチレンフォームという断熱材で厚み6㎝5㎜の物を使っています。
 

 
 
そして断熱材を敷いてから、厚み3㎝の下地を打ち、
最後に荒野地板を貼ります。
 

 
この3㎝の下地部分は下から上まで空気が抜ける通気層になっています。
 
通気層と断熱材、そして杉の厚板が
夏は日射によって暑くなった屋根面から室内に伝わる熱を和らげ、
冬は室内の暖かい空気が外へ逃げないようにしてくれます。
 
室内の温度変化を少なくして、快適な室温を保つ事は
体にやさしいですし、冷暖房費の節約にもなるんです。
 
 

 
自然の木にはうれしい事がたくさんあります。
 
調湿性能、断熱性能、防カビ防ダニ、消臭性能、高い衝撃吸収率、
音を適度に吸収しまろやかにしてくれたり、
紫外線を吸収してくれるので目にも優しいんです。
 
香りはストレスの解消、心身のリラックス、
疲れた体が回復しやすく、体も活動的になるという効果もあるのだとか。
 
そして木目の間隔は自然界によって生み出されたリズム「1/f ゆらぎ」になっているそうです。
自然界にしか作れないリズム、四季のうつろいや気候の変動によってもたらされるゆらぎが、
木目を見る人の心身を癒してくれます。
 
環境の面からみても、木を使い若い木を育て、また木を使う、
循環させて山を元気にする事は環境にもとても良い事なんです。
 
せっかく家を建てるのですから、環境にも体にも良い物を使いたいですよね。
 
 


 
 
屋根が貼れると、建物全体のプロポーションがわかります。
初顔合わせ、やっと会えた...という思いになります。
 
今後色々な表情を見せてくれるので、お楽しみに!!
私も楽しみです♪
 
 
haruna
 

春奈の現場ルポ その8 (上棟 午後)

2013-10-05

午後も順調に作業が進む中、住まい手さんにも建前に参加して頂きました。
 
4寸角(12cm角)の垂木が金輪継ぎになっているので
つないで、込み栓を打ち込む作業をしてもらいました。
ご夫婦と息子さんの家族みんなが体験。いい思い出になるといいな。
  

 
 

 
 
と、金輪継ぎの作業をしている間にこの家のポイントのひとつとなっている柱が立っていました。
 

 
リビングの吹抜け、階段の親柱として立つ桧の磨き丸太...枝付きです!!
作業場に横たわっていた時はイメージが湧きにくかったのですが、
立ってみると枝のバランスが絶妙に良くて、何だかとても魅力的です。 
 
早速、枝付き柱も家族の一員。すぐに仲良くなりました。
 

 
 

そしてこの家のもうひとつのポイント。杉の磨き丸太の母屋です。
この木は住まい手さんが実際に山へ行き、伐採する所を見届けた木でもあります。
しっかりと納まりました。
 
これからどれだけの歳月をこの家は経験していくんだろう...
色々な話しを語り継ぎながら、長く愛着をもって住み継いでいってほしいです。
 

 
 
さて、いよいよ皆でがんばって継いだ垂木のかかる時がやってきました。
一番長いもので3本つないで12.5mあります。
 
レッカーで吊っても金輪の継手はびくともしません。
これだけ長いものが頭上で吊られていると、圧巻です。
 

 

 
 
台風が接近していたので、天気がとても心配でしたが
何とか一日もってくれました。
作業も順調進み、一日で構造材の全てが組み上がりました。
 
最後に建前の記録として棟札を掲げ、
全員で今日この建前を無事に終えれた事への感謝と、今後の工事の安全、
建物と住まい手さん家族の無事と繁栄を祈念し、
二礼二拍手一礼で締めました。
 

 
この拝礼をすると、建前が終わった事への一安心と
これからまた竣工へ向けてのスタートなんだと思い、
気持ちが引き締まります。
 
今日は棟梁含め、監督さん、大工さん、レッカーさんお疲れさまでした!!
 
現場レポも引き続きお伝えしていきますので、宜しくお願いします。
では、また!! 
 
 
haruna

春奈の現場ルポ その7 (上棟 午前)

2013-10-04

地鎮祭からちょうど3ヶ月、上棟の日がやってきました。
住まい手の方も、家を建てたいと思い立ってから色々な所を見て
丹羽アトリエにたどり着き、今日まで約6年だそうです。
ほんとにやっと...という思いですね。
 

 
建物の四隅と中心を塩とお神酒で清めた後、全員でお神酒を頂き作業開始です。
 
 

 

 
この家の一番長い通し柱。5寸角(15㎝角)で約5mあります。
 
この通し柱や他の全ての柱には、梁がささるための仕口、貫の穴、
掛けや屋根板、床板が入るための切り欠き、下地や窓台の切り欠き、ちりじゃくりなど...
材料の大きさや納まり、建前後の造作仕事も全て考えながら、
たくさんの加工がしてあります。
 
たとえ見えなくなってしまう所でも、
必要であれば手間や時間を惜しまず加工をしていきます。
それによって、後々の作業のしやすさや仕上がりの綺麗さが
全く違ってくるので、手を抜く事は出来ません。

 
柱を立てながら貫を入れ終わると、次は杉の梁材を組んでいきます。
 


 
梁材にも柱と同じく沢山の加工がしてあります。
プレカット工法のように金物で柱と梁を固定するのとは違い、
渡りあごや長ほぞの込み栓差し、金輪継ぎや車知栓継ぎといった
伝統的な仕口や継手を使い、木と木を組んで建てていきます。
 
 
建前では大工さんが材料を金槌でコンコン叩く場面がよくあります。
木と木がかみ合う所では、受ける材料の仕口はかかる材料より少し小さくしてあります。
そこで、かかる材料を金槌の頭が丸い方で叩き、木をつぶし入りやすくしているんです。
この作業を「木殺し」(きごろし)といいます。
 
でも、一時的に繊維を圧縮しただけで、
木の繊維を壊してはいないので、後でちゃんと元に戻ります。
元に戻ると、小さめに加工してあった部分にピッタリと密着して組んだ部分がしっかりとします。
 

 
 

梁の長いほぞを柱に差したり、
梁と梁を渡りあごできっちり組む作業は一苦労です。
大胆な作業に見えて、細かい所に気を配りながら進めていきます。
 
序々に納まって組まれていく様子は、何度見てもワクワクします!!
そして、大工さんの技術や昔の人の知恵のすごさを改めて感じる瞬間でもあります。
 

 
 
午前中で1階部分はほとんど組めました。
順調に進んで、棟梁も満足気♪(棟梁は左側の手前から2人目です)
みんな笑顔でおいしく昼食を頂きました。
 

 
 

午後の分はまた次に書きますね!!
 
  
haruna

春奈の現場ルポ その6 (土台敷き)

2013-10-03

基礎の型枠が外れると、建前まではもうすぐです。
 
今日は今まで作業場で加工をしていた大工さんの
初めての現場作業、土台敷きです。

 
土台は、桧の4寸角(12㎝角)の赤身が多い材料を使っています。
あらかじめ作業場で長さ、継ぎ手、柱のホゾ穴などの加工がされています。
 
現場では基礎屋さん、作業場では大工さん、
違う職人さんが別々の場所で、同時進行で作った物が
ぴったりと合わさって納まっていくのを見ると
職人さん達の仕事の正確さ、丁寧さが分かります。

 

 
 
 
 
 
土台が敷けると、建前で必要な構造材を搬入し、足場を組んで...
 

 
 
さあ、いよいよ建前です!!
 
 
haruna

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