春奈の現場ルポ その9 (建前後 屋根伏せ)

台風が去って、すごく良い天気です。
まだ日中は暑いですが、ちょっと日陰に入ると涼しく、
日に日に秋らしくなってきました。
 

 
 
垂木を固定してからは、屋根板を貼っていきます。
 

 

 
垂木の上へ一番最初に貼る材料は厚み3㎝の杉の厚板です。
部屋内から見た時の天井板でもあります。
 
屋根の強度を高めるために板材は厚いものを、
釘は長さ10㎝のものを板幅に対して3本ずつ打っています。
 

 
釘を打つといっても、
打つ場所や向きなどちょっとした工夫で仕上がりが違うんですよ。
住まい手さんも、手打ちで打たせてもらう事もできるので、
是非体験していただきたいです!!
 
家を建てる機会は一度あるか無いか。
ましてや屋根にあがる機会も滅多に無いですよね。
私達や職人さんにどんどん言って、家づくりに参加しちゃいましょう♪
 
 
杉の厚板の上には、断熱材を敷いていきます。
今回はポリスチレンフォームという断熱材で厚み6㎝5㎜の物を使っています。
 

 
 
そして断熱材を敷いてから、厚み3㎝の下地を打ち、
最後に荒野地板を貼ります。
 

 
この3㎝の下地部分は下から上まで空気が抜ける通気層になっています。
 
通気層と断熱材、そして杉の厚板が
夏は日射によって暑くなった屋根面から室内に伝わる熱を和らげ、
冬は室内の暖かい空気が外へ逃げないようにしてくれます。
 
室内の温度変化を少なくして、快適な室温を保つ事は
体にやさしいですし、冷暖房費の節約にもなるんです。
 
 

 
自然の木にはうれしい事がたくさんあります。
 
調湿性能、断熱性能、防カビ防ダニ、消臭性能、高い衝撃吸収率、
音を適度に吸収しまろやかにしてくれたり、
紫外線を吸収してくれるので目にも優しいんです。
 
香りはストレスの解消、心身のリラックス、
疲れた体が回復しやすく、体も活動的になるという効果もあるのだとか。
 
そして木目の間隔は自然界によって生み出されたリズム「1/f ゆらぎ」になっているそうです。
自然界にしか作れないリズム、四季のうつろいや気候の変動によってもたらされるゆらぎが、
木目を見る人の心身を癒してくれます。
 
環境の面からみても、木を使い若い木を育て、また木を使う、
循環させて山を元気にする事は環境にもとても良い事なんです。
 
せっかく家を建てるのですから、環境にも体にも良い物を使いたいですよね。
 
 


 
 
屋根が貼れると、建物全体のプロポーションがわかります。
初顔合わせ、やっと会えた...という思いになります。
 
今後色々な表情を見せてくれるので、お楽しみに!!
私も楽しみです♪
 
 
haruna
 

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